ディズニークルーズライン(DCL)がシンガポール発で投入する新造船「ディズニー・アドベンチャー」は、当初予定されていた2025年12月の就航から、2026年3月10日へ延期された。船体建造と最終仕上げ工程の遅れが理由で、影響を受ける予約については返金・日程変更が発生したとされる。
同船は、ディズニーが2022年に約4,000万ユーロで取得した、他社の破綻により建造途中で止まっていた大型客船をベースにしている。既存計画のまま完成させるのではなく、ディズニーのブランドに合わせて大規模に再設計・改修を進めてきた。

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、当初は“割安に買った未完成船を、約10億ドル程度で完成させられる”という見立てもあったが、実際には、カジノ向けとして設計された船をファミリー向けの総合エンターテインメント船へ転換する難度が想定以上だったという。船内中心部の大規模な作り替え、厨房の拡張、劇場設備の調整、複数のテーマレストランやショー導入に伴うレイアウト再構成など、改修は広範囲に及び、最終コストは約18億ドル規模になったと報じられている。
ディズニー・イマジニアリング(WDI)社長のブルース・ヴォーン氏はWSJに対し、改修は新造に比べて年単位の時間短縮につながったと述べ、同船を「ディズニー最大級で没入感の高い船」と位置づけた。
アジア市場の拠点に 船内は7つのテーマエリア構成
ディズニー公式サイトによれば、ディズニー・アドベンチャーはシンガポール発着で運航し、主に3〜4泊のクルーズ商品が案内されている。
船内は「Disney Imagination Garden」「Marvel Landing」「Toy Story Place」「San Fransokyo Street」「Wayfinder Bay」など、作品世界をモチーフにした7つのテーマエリアで構成されるとしている。なお、体験内容は変更になる可能性がある旨も公式に明記されている。




“体験ビジネス”が収益の柱に 投資拡大の象徴的プロジェクト
WSJは、ディズニーにおいてテーマパークとクルーズがテレビ事業を上回る主要な利益源となり、同社が2033年までにパークやクルーズなどへ600億ドル規模の投資を進める中で、同船プロジェクトがその象徴の一つになっていると伝えている。
一方で、ディズニー・アドベンチャーの遅延やコスト増は、長期プロジェクトに伴う資材・人件費、規制、技術要件の変化など、現代の大型開発が抱えるリスクも映し出す。WDIは期限と予算の順守をこれまで以上に求められる局面にあり、同時に競合他社のテーマパーク拡張による競争圧力も強まっている。
引用:WSJ
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