TikTokを運営するByteDanceは、ハリウッド作品の無断生成問題でディズニーやパラマウントから法的警告を受け、AIモデル「Seedance 2.0」の著作権対策強化を表明しました。
ByteDanceのAI「Seedance 2.0」にハリウッドが猛反発

TikTokの親会社である中国テック大手ByteDanceは、自社AI動画生成モデル「Seedance 2.0」を巡る著作権問題を受け、生成制限や安全対策(セーフガード)の強化を進める方針を明らかにしました。
BBC Newsに共有された声明の中で同社は、ハリウッドの知的財産を基にした動画生成を防止する仕組みの改善に取り組むと説明。Seedance 2.0を巡っては、公開直後から映画・テレビ業界から強い批判が噴出していました。
ディズニー&パラマウントが「即時停止」を要求
問題が表面化したのは、ディズニーおよびパラマウントがByteDanceに対し差止命令(Cease and Desist)書簡を送付したことが発端です。
ディズニーの主張
- Seedance 2.0が
「ディズニーの著作権キャラクターを海賊版ライブラリとして搭載している」
と指摘
パラマウントの主張
- AIが
「パラマウントの象徴的フランチャイズやキャラクターを鮮明に再現」
したと批判
両社は、AIが既存IPを基に動画を生成している点を問題視し、知的財産権侵害の可能性を強く訴えました。
ByteDanceの公式コメント
ByteDanceは声明で次のように説明しています。
「当社は知的財産権を尊重しており、Seedance 2.0に関する懸念を認識しています。無断利用や肖像利用を防ぐため、既存のセーフガード強化を進めています。」
つまり、
- IP生成の抑制
- 著作権・肖像権対策
- 生成制限ロジック強化
などが検討されていると見られます。
公開直後から“本物級ディープフェイク”が拡散
Seedance 2.0は公開からわずか数日で、ハリウッドIPを模倣した動画がSNS上で拡散。
特に話題となった例:
- トム・クルーズ vs ブラッド・ピットの格闘シーン
- 人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」のIFエンディング
- 映画キャラクターのクロスオーバー映像
これらは極めてリアルな映像表現で制作され、AI生成コンテンツの精度と危険性を同時に浮き彫りにしました。
映画業界団体も強く批判
Motion Picture Association(MPA)
「わずか1日で米国著作権作品が大規模に無断利用された」
さらに、
- 著作権保護を無視
- クリエイターの雇用に打撃
- 産業基盤への脅威
と厳しく指摘しました。
俳優・監督団体も懸念
SAG-AFTRAや全米監督協会などが参加するHuman Artistry Campaignも声明を発表。
主な主張:
- AIによる声・肖像の複製は人格権侵害
- ディープフェイクは文化破壊につながる
- 「盗用はイノベーションではない」
と、創作者保護の観点から強く批判しています。
AI×ハリウッド著作権問題の“次の焦点”
今回の問題は単発ではなく、以下の論点に発展する可能性があります。
- AI学習データの合法性
- キャラクター生成の境界線
- 俳優の肖像・声の権利
- スタジオIPの二次利用制御
生成AIが映像制作領域に踏み込む中、法整備の遅れが改めて浮き彫りになりました。
まとめ
ByteDanceの「Seedance 2.0」は、公開直後からハリウッドIPを模倣した動画生成で大きな論争を呼び、ディズニーやパラマウントが法的措置に踏み切る事態となりました。
同社はセーフガード強化を約束していますが、AIと著作権の衝突は今後さらに拡大する可能性があります。映画業界とAI企業の攻防は、次の技術時代のルール作りを左右する重要局面に入ったと言えるでしょう。
引用:DEADLINE
当サイトの内容、テキスト、画像(スクリーンショットも含む)等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
ブログやページ内情報の引用については、下記の条件を必ず厳守して、引用してください。
- 引用元のブログ記事タイトルまたはページタイトルを明記し、該当ページのURLを貼ること。
- ディズニーの情報は日々変化しております。公開日を必ずチェックしてください。


コメント