次期CEOに指名されたJosh D’Amaroは、ABCのインタビューで「ディズニーの遺産と革新の両立」という難題に対し、“準備はできている”と明言し、パーク主導の新時代に向けたビジョンを語った。
■ ダマロ氏、次期CEOとして初の本格メディア発言
2026年3月18日に開催される年次株主総会をもって、
The Walt Disney Companyの次期CEOに就任予定のジョシュ・ダマロ氏が、
ディズニー傘下ABCの報道番組「World News Tonight」に出演し、
現CEO Bob Iger と並んでインタビューに応じた。
ダマロ氏は、就任発表後しばらく表舞台に立っていなかったが、
この放送で CEOとしての考え方、AIへの姿勢、後継体制 について語っている。

■ 「レガシーと革新」──ディズニーCEO最大のテーマ
インタビューで司会のデビッド・ミュアー氏から
「歴史あるディズニーで、レガシーとイノベーションをどう両立させるか」と問われたダマロ氏は、次のように述べた。
「私は長年、ボブ(アイガー)と一緒に仕事をしてきました。
彼がその2つをどうバランスさせてきたかを、間近で見てきたのです」
さらに、テーマパークでの現場経験に触れ、
「私は毎年、何億人ものゲストが訪れるパークで時間を過ごしています。
そこでは、ディズニーというブランドが家族にとって何を意味するのかを、肌で感じることができる」
と語り、ファンやゲストとの距離感をCEOとしての重要な価値観に挙げた。
■ リスクを恐れない文化──中東初のディズニーパーク計画
ダマロ氏は、リスクテイクがディズニー文化の一部であることにも言及。
その象徴として挙げたのが、アブダビで計画されている中東初のディズニーテーマパークだ。
これは、彼が率いてきた「Disney Experiences」部門のもとで進められているプロジェクトであり、
従来の市場にとらわれない成長戦略の象徴とされている。
■ AIは「道具」──創造性の主役は人間
AI活用について問われると、ダマロ氏は慎重かつ前向きな姿勢を示した。
「ディズニーが特別なのは、人間の創造性があるからです。
それがAIに置き換わることは決してありません」
一方で、
「これはもう理論ではなく、現実です。
スタジオではアーティストたちが70年分の歴史を活かしながらAIを使っています」
と述べ、テクノロジーと人間の創造性が交差する瞬間こそ、ディズニーが最も力を発揮すると強調した。
■ ダナ・ウォルデン氏との新体制

ダマロ氏の右腕として、Dana Waldenが
プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任予定だ。
ダマロ氏は彼女について、
「非常にパワフルなエグゼクティブで、創造性と経験を兼ね備えた人物」
と評価し、CEOとCCOの明確な役割分担による新体制に自信を示している。
■ パーク出身CEOという意味
ダマロ氏は1998年にディズニーランドでキャリアをスタートし、
現在は 12のテーマパーク、57のリゾートホテル、185,000人のキャスト を統括する立場にある。
2025年度には、パーク&エクスペリエンス部門だけで
年間売上360億ドルを計上し、
ディズニー全体の収益と利益の中核を担っている。
アナリストからは、
「ディズニーではコンテンツではなく“体験”が王様」
という声も出ており、
ダマロ氏の昇格は “パーク主導経営”への明確なシフトと受け止められている。
■ ハリウッド人脈不足という課題
一方で、ダマロ氏はハリウッドではまだ知名度が高いとは言えない。
映画・テレビ業界との関係性は、ウォルデン氏が補完する形となる。
ただし、SXSWでの登壇や、
マーベル、ピクサー、イマジニアリングを横断したイベントでは、
フランチャイズを“映画からパークへ、そしてその逆へ”循環させる思想を示してきた。
■ 「すべてが完璧に整うことはない」
ダマロ氏は母校ジョージタウン大学での講演で、次のように語っている。
「人生は偶然の連続です。
少し不安でも『YES』と言うことで道が開ける」
「すべてが完璧に揃うことなんてありません。
時には息を止めて、飛び込むしかない」
この言葉は、ディズニーという巨大企業を率いる覚悟を象徴するものとも言える。
引用:DEADLINE
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