ユニバーサル・オーランド・リゾートのCityWalkにある「Universal’s Great Movie Escape」。その体験のひとつ『Back to the Future: OUTATIME』には、かつての人気アトラクション「Back to the Future: The Ride」から受け継がれた設定や、映画シリーズにつながる小道具が数多く隠されています。
Universal Orlando Resortは2026年9月3日、未来技術研究所、オリジナルキャラクターのNico、Biff Tannen Museum、映画『PART III』の制作資料など、体験を形作る舞台裏を公式ブログで公開しました。パズルの答えには触れず、公式が明かした注目ポイントを写真とともに紹介します。

物語は1993年11月15日の未来技術研究所から始まる
OUTATIMEでゲストが訪れるのは、1993年11月15日に開館した未来技術研究所の新しい博物館です。ドク・ブラウンの最新発明「Portable Flux Emitter(ポータブル・フラックス・エミッター)」を見るために集まったところから、時間をめぐる騒動が始まります。

未来技術研究所は、1991年に登場した旧アトラクション「Back to the Future: The Ride」の主要舞台でした。旧ライドでは1991年5月2日、ドクが開発した8人乗りタイムマシンの実験中にビフが現れ、ゲストが時間を超えて追跡する物語が展開されました。

OUTATIMEの時代設定は、その出来事から約2年後。完全に独立した脱出ゲームではなく、旧ライドの世界を先へ進めた物語として構成されていることが分かります。
1991年から1993年へ変化した研究所のロゴ

未来技術研究所のロゴも、旧ライドの1991年版からOUTATIMEの1993年版へ変化しています。一方で、中心にある六角形のシンボルは継承され、棚、展示物の識別表示、壁紙、天井など、施設全体のデザインへ展開されています。

ヒルバレーの地図をはじめ、研究所の展示を丁寧に見ると、映画と旧ライドの歴史が同じ世界の中で整理されていることが見えてきます。ゲームを急いで進めるだけでは見落としやすい部分です。
新キャラクター「Nico」は旧ライドの記憶を受け継ぐ

1993年の研究所でドクの主任アシスタントを務めるのが、Nicola Tesla Copernicus Clark、通称「Nico」です。NicoはOUTATIMEのために制作された完全なオリジナルキャラクターですが、その造形には旧ライドのキュー映像に登場した人物たちが反映されています。
ショーディレクターのRamon Paradoa氏によると、受付係のHeather、研究所の職員、プレショーに登場したドクの姿などがNicoの着想源になりました。また、Nicoの最初の場面で背後に置かれているサックスは、映画に登場したドクの研究室への小さなオマージュです。
Biff Tannen Museumで広がる“もうひとつの1985年”

体験の途中には、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART II』でマーティが訪れたビフの博物館を発展させた「Biff Tannen Museum」が登場します。ここでは、ビフが権力を握った別の1985年にどのような事業を広げていたのかが、架空の展示物を通して補完されています。




展示されているのは、架空のテーマパーク「BiffLand」の袋、ビフが執筆した設定の書籍、ミュージカル『Man Myth Biff』のプレイビル、ビフの車の模型など。BiffLandでは「Tannen Typhoon」というウォーターパークも計画されている設定です。



新聞「Hill Valley Telegraph」には博物館の開館が報じられ、Lou’s Diner/Café 80sは「Biff Buffet」へ変わったことも示されています。ホテルのアートには、カジノ正面付近に博物館が配置された別世界のヒルバレーが描かれています。
映画『PART III』用に描かれた本物の設計図

1892年4月7日のドクの鍛冶工房には、壁や作業台に数多くの発明設計図が置かれています。これらは雰囲気を作るために新しく描かれた小道具ではなく、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART III』のために実際に制作された資料です。
最終版の映画には登場しなかったものの、制作チームがUniversal Picturesの許可を得てOUTATIMEへ取り入れました。映画制作時の資料を新しい体験の中で使うことで、単なる再現を超えた説得力が生まれています。






2015年には遊べる「Crazy Cowboy」ゲームも


試作機によるタイムトラベルの途中で訪れる2015年には、「Crazy Cowboy」と名付けられたアーケード筐体があります。『PART III』の西部劇世界を思わせるイースターエッグで、装飾ではなく実際にプレイできるゲームとして作られています。
スポーツ年鑑、フラックス装置、変化する日付

ビフを追って時代を移動する中では、騒動の原因となったスポーツ年鑑が複数回姿を見せます。ポータブル・フラックス・エミッターは鏡を利用した効果で立体的に表現され、研究所の発明品として存在感を持たせています。

施設内にあるタイムサーキットは、ゲストが現在どの時代にいるのかを示す重要な装置です。終盤では表示がプレイしている当日の日付へ変化し、最後の扉が開くと同時に現実のロビーへ戻る流れが作られています。
映画の動きを再現した1955年の時計台

体験では、1955年11月12日午後10時4分、時計台に落雷する映画第1作の夜も再現されます。ドクがケーブルをつなぎ、落雷の電力をタイムマシンへ送ろうとするシルエットの動きは、映画の場面と一拍ずつ一致するよう制作されました。
制作チームは、ポータブル・フラックス・エミッターの発明者で研究所の創設者でもあるドクを、この体験のためにオリジナル俳優と協力して再登場させています。旧ライド、映画、新しい物語を一本につなぐ、OUTATIMEを象徴する場面です。
脱出ゲームというより“歩いて体験する続編”
公式が明かした舞台裏から見えるのは、OUTATIMEが映画を題材にしたパズル施設というだけでなく、旧ライドの物語を受け継ぐ新しい章として設計されていることです。年代、ロゴ、小道具、オリジナルキャラクターまで、同じ世界の歴史としてつながるよう作り込まれています。
Universal’s Great Movie Escapeには、『Jurassic World: Escape』も用意されています。どちらの体験もUniversal CityWalkにあり、テーマパークの外で映画の世界へ入り込める施設です。
出典・情報確認日
- 出典:Universal Orlando Resort公式ブログ
- 公式記事公開日:2026年9月3日
- 情報確認日:2026年9月7日
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