上海ディズニーリゾートで計画されている第4のテーマホテルとDisneytownのさらなる拡張が、いよいよ具体的な形を見せ始めました。
上海市浦東新区政府は2026年9月4日、上海国際観光リゾート区D-6区画で進められている「盖威项目(Gateway Project)」の建設工程設計案を公示しました。
公開された総平面図では、新ホテルの建物配置だけでなく、Retail, Dining and Entertainment(RDE)エリア、駐車場、車両入口、歩行者入口、さらには地下鉄駅との位置関係まで確認できます。
上海ディズニーリゾートは2025年11月3日、第4のテーマホテルを上海ディズニーランドのメインエントランスに隣接する場所へ建設し、リテール・ダイニング・エンターテインメント地区も拡張すると正式発表していました。今回の行政資料によって、その計画がより具体的に見えてきた形です。

上海市浦東新区政府が公示した「盖威项目」の総平面図。ホテル、RDEエリア、駐車場、歩行者動線などが確認できます。出典:上海市浦東新区政府
上海ディズニー「第4のテーマホテル」とDisneytownを拡張
上海ディズニーリゾートが第4のテーマホテル建設を正式発表したのは、2025年11月3日のことでした。Disneyの公式発表によると、新ホテルは上海ディズニーランドのエントランスに隣接する場所に建設され、完成後はゲストがDisney Parkでの体験を始める「gateway」となるホテルとして計画されています。
計画にはテーマパーク外側のRetail, Dining and Entertainment districtの拡張も含まれ、新たなショッピングやダイニング体験が追加されます。
なお、この第4ホテルは現在建設が進められている第3のテーマホテルとは別のプロジェクトです。第3ホテルはWishing Star Lake南岸で建設が進められており、上海の20世紀初頭の建築文化とアール・ヌーヴォーから着想を得たデザインが発表されています。
政府が「Gateway Project」の総平面図を公示
今回大きく進展したのが、2026年9月4日に行われた行政上の公示です。上海市浦東新区政府が公開した「盖威项目」の総平面図では、計画地と周辺施設の位置関係が詳細に示されています。
Gateway Projectは上海国際観光リゾート区のD-6区画で進められています。2026年5月に公開された杭基礎工事の資料では、このプロジェクトを「新しいホテルと小売・飲食・エンターテインメントエリア」と説明し、各種客室、飲食・ショップ、レジャー・エンターテインメント、利便施設などを含むとしています。

敷地は約7.6万平方メートル、建物は最大5階
公開されている工事資料によると、Gateway Projectの敷地面積は約75,940㎡、建築面積は約71,649㎡。建物の高さは40m以下、階数は最大5階とされています。総投資額は34億6,700万元です。
| 項目 | 公開情報 |
|---|---|
| 建設場所 | 上海ディズニーリゾート D-6区画 |
| 敷地面積 | 約75,940㎡ |
| 建築面積 | 約71,649㎡ |
| 建物高さ | 最大40m以下 |
| 階数 | 最大5階 |
| 総投資額 | 34億6,700万元 |
| 主な用途 | ホテル、飲食、ショップ、レジャー・エンターテインメント、利便施設など |
数字から見ても、単にホテル1棟を追加するだけではなく、商業・飲食・エンターテインメント機能まで一体的に整備する大型プロジェクトであることが分かります。
ホテルは低層の複数棟を組み合わせた構成に
総平面図では、ホテル関連の建物が複数の低層棟に分かれて配置され、各棟には4F、5Fなどの階数表記も確認できます。中央には中庭やランドスケープ空間を思わせるスペースも配置されています。
一方、行政・工事資料ではGateway Projectを「1つの新しいホテル」と説明しています。そのため図面上で複数のホテル関連区画が確認できても、別々のホテルが建設されると断定することはできません。現段階では、第4ホテルが複数の宿泊棟やエリアから構成される可能性がある、と捉えるのが適切です。

Disneytown拡張につながるRDEエリアも確認
ホテルと並んで注目したいのが、新しい商業エリアです。総平面図には「RDE ENTRANCE」と記載された入口があり、RDEはDisneyが今回の拡張計画で使用しているRetail, Dining and Entertainmentと一致します。
Disney公式も第4ホテル発表時、パーク外のリテール・ダイニング・エンターテインメント地区に新たなショッピングとダイニング体験を追加すると説明しています。新ホテルとDisneytown周辺の機能を一体的に強化する計画とみられます。

地下鉄駅から新エリアへ徒歩アクセスできる配置
日本から上海ディズニーを訪れる旅行者にとって特に気になるのが交通アクセスです。総平面図では計画地の南東側に「SUBWAY STATION」が描かれ、その近くに「PEDESTRIAN ACCESS」と記載された歩行者入口が配置されています。
Blue Sky Blvd.沿いにも歩行者アクセスが示されており、図面上は地下鉄を利用するゲストが新しいホテル・商業エリアへ徒歩でアクセスできる構成になっています。これは第4ホテルを上海ディズニーランド入口の「gateway」と位置づけたDisneyの発表とも整合します。

大規模な駐車場と車両専用動線も
敷地内にはNORTH PARKING LOTとSOUTH PARKING LOTの駐車エリアが配置され、車両、VIP、バス、消防車両、地下サービスヤードなど用途別のアクセスも図面上で分けられています。一般ゲストの歩行者動線だけでなく、ホテル利用者や業務車両などの動線を分離した大規模な施設計画であることが読み取れます。
すでに杭基礎工事の段階へ
Gateway Projectは構想だけの段階ではありません。2026年5月には杭基礎工事の公開入札情報が確認されており、工期は135日間とされています。そして今回、具体的な建物配置を含む建設工程設計案が浦東新区政府によって公示されました。
上海ディズニーでは複数の大型拡張が同時進行
現在の上海ディズニーリゾートでは、この第4ホテルだけでなく複数の大型開発が並行しています。Disneyが第4ホテルを発表した時点で、第3テーマホテルの建設に加え、上海ディズニーランド第9のテーマランド、そして「Soaring Over the Horizon」の大規模拡張も進行していることが公式に案内されています。
テーマパークそのものだけでなく、宿泊・ショッピング・飲食まで含めた滞在型リゾートとして、上海ディズニーリゾート全体の規模がさらに広がっていくことになります。
第4ホテルのテーマや開業日は今後発表へ
今回の行政資料によって建物配置やプロジェクト規模はかなり具体的になりましたが、現時点でDisneyから第4テーマホテルの正式名称、テーマ、客室数、宿泊料金、開業日などは発表されていません。また、「Gateway Project/盖威项目」は開発プロジェクトの名称であり、ホテルの正式名称として発表されたものではありません。
DWF.JPでは、ホテルのテーマや開業時期、Disneytown周辺の新施設など新しい情報が発表され次第、引き続きお伝えします。
出典・参考資料
- 上海市浦東新区政府「盖威项目」建設工程設計方案・総平面図(2026年9月4日)
- Shanghai Disney Resort:第4テーマホテルおよびRDE地区拡張の公式発表(2025年11月3日)
- 「盖威项目」杭基礎工事 公開情報(2026年5月)
情報確認日:2026年9月7日
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